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2009年04月13日

「ハナレ新築」

今回は3月下旬に展示会をさせていただいた、「ハナレ新築」のご紹介をしたいと思います。

場所はもと宮村のいっかくにあります。もともと母屋に付随してたてられた2階建てのハナレを解体して、その跡地に若世帯の住居を計画していきました。この計画を進める上で一番重要になるのが水廻りの扱いでした。既存の建物は母屋とハナレの間に水廻り(トイレ・お風呂・洗面)がありました。新しく計画する建物は、どこまでを母屋と共有して使うかをクライアントと話をして決めました。結局お風呂とトイレは共有して使用することになり、新築部分にはキッチンと洗面・洗濯スペースのみを設ける事になりました。敷地内の建物全体のバランスを考慮して新築部分はコンパクトに見えるように設計しました。内部空間は外部とは逆にのびのびと設計しました。間仕切りを極力なくして吹き抜けや天窓、天井高さを抑えた部屋、斜めの壁・天井など様々な要素を盛り込んでシンプルな空間に厚みを持たせています。




「ハナレ新築」
右写真は東外観をロウアングルから写したしたものです。外壁に1.5メーター四角の開口をあけその中に半屋外的なテラスを設けています。外部からの視線をある程度コントロールしながら外部テラスを確保しました。ベンチなんかおいてくつろいでもよし!
なかなか気持ちのいい空間です。











「ハナレ新築」
北側外観です。北側は条件が厳しいため窓も極力少なめにもうけて閉鎖的な立面としています。右端は2階の部屋を跳ねださせてその下をピロティーとしています。冬場や雨の日に便利な広い軒下空間を設けました。




「ハナレ新築」










「ハナレ新築」
南西からの立面です。右に写っている白い壁の建物がハナレと母屋のつなぎ部分です。南側には性質の異なる開口部を多くもうけて日の光を様々な角度から取り込んでいます。この建物は台形の平面形状なためそれにあわせて立面も庇のない多角形の箱のように見せています。庇がないため外壁のメンテナンスも考慮して鋼板で仕上ています。色もチョコレートケーキのようなイメージでダークブラウン色を選択しました。外構はまだ出来ていません。最終的には板の塀を道路沿いに設ける予定です。







今回は「ハナレ新築」の外観を中心にお送りしました。
次回は内部のご紹介です。どうぞお楽しみに・・・。


有限会社 丸山建築  TEL0577-34-6570 



















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Posted by (有)丸山建築 at 14:28│Comments(0)建築
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